演者:長坂 和明 先生(新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部・講師)
日時:2026年2月20日(金) 16:30-18:00
会場:富山大学 杉谷キャンパス 講義実習棟302室
参加人数:約20名
脳卒中などによって神経系に損傷が生じると、身体適応の過程として神経系には可塑的変化が誘導されることが知られており、これは我々がもつ機能回復のための重要な神経メカニズムと考えられています。しかしながら、この可塑性に伴う機能変化は必ずしも有益なものばかりではなく、例えば脳卒中後に麻痺などの運動機能の回復がみられた後、しばしば持続的な疼痛が出現することが知られており、臨床上の大きな課題となっています。本セミナーでは、長坂先生に、この痛みの解明を目指した基礎研究について、その歴史と背景、最新の知見について、特に先生自身が取り組んでいるげっ歯類の病態モデルの構築から、それらを対象とした機能・構造イメージングや薬理学的検証によって得られた最近の知見を概説いただきました。脳梗塞などの脳損傷によって神経系のシステムがどのようにダイナミックに再編成されるのかについて、その機能的な意義も含めて本学の大学院生をはじめとする参加者を交えて活発な議論が行われました。
