演者:白石 英秋 先生(京都大学 大学院生命科学研究科 准教授)
日時:2026年3月3日(火) 16:30-17:45
会場:富山大学 五福キャンパス 理学部A424講義室
参加人数:約20名
大学院生命融合科学教育部セミナーとして白石 英秋先生にご講演いただきました。多細胞の繊維状シアノバクテリアの一種であるスピルリナは古くから食用に利用され、らせん状の形態をとっていることが特徴です。好アルカリ性シアノバクテリアであるために、屋外の開放系の培養池を使い他の藻類が混入しない状態で大量培養でき、現在では食品や食品用天然着色料の原料として、商用生産が世界各地で行われています。 白石先生はスピルリナ株の凍結保存方法の確立や全長ゲノム塩基配列の決定など研究の基盤整備を行われ、その途上で、らせん状の形態に関与するタンパク質キナーゼとその遺伝子重複の重要性を見出されました。ご講演では、世界の食料問題の解決に貢献する食用素材の基礎研究基盤を一つ一つ整備されていくご努力と同時に、そこから基礎生物学的に重要な発見を導かれる研究力が印象的でした。生命融合以外の部局からのからの参加者もあり、和やかな雰囲気のセミナーでありつつ、予定時間を超えて活発に質疑応答もなされました。
(報告者 井川 善也 先端ナノ・バイオ科学専攻 )

