先輩からのメッセージ
大田 裕也

大田 裕也 
認知・情動脳科学専攻 (卒業生)



上記の専攻・分野を選んだ理由を教えてください

理学療法士として臨床で働いているうちに、脳の神経可塑性と運動というテーマに興味を持つようになり、システム情動科学講座において、運動中の脳血行動態を計測することが可能な近赤外分光法(NIRS)を用いた研究を行っていることを知り、入学を希望しました。

現在のお仕事について教えてください

総合病院のリハビリテーション科で理学療法士として勤務しています。

大学院時代の研究について教えてください

前頭極の運動想起誘導ニューロフィードバック訓練が、脳血行動態や運動機能に与える影響について研究しました。対象者自身の脳活動をリアルタイムに対象者へフィードバックすることで、脳活動を変調させ、運動機能を改善させることが可能であることが分かり、患者への臨床応用が期待されました。

大学院や研究生活で得たもので、現在の仕事や生活に活かされていること、あるいは役立っていることはありますか?

フルタイムで仕事をしながら大学院での研究を行っていたため、日頃から時間の管理や業務の優先順位を考慮するなど、時間をできるだけ有効に活用できるよう努めていました。そのため、現在も時間を有効に活用できるようスケジュール管理を行ったりしています。また研究室には海外からの留学生も多く、異文化に触れることができ、考え方も多様性に富み、何気ない日常会話からも見聞が広がったように思います。

印象に残っている思い出を教えてください

先生方をはじめ学生においても、バイタリティに満ち溢れた人が多く、またダイバーシティに富む研究室でした。年齢や国籍、バックグラウンドの異なる学生との交流やディスカッションは、とても印象に残っています。また先生方にはいつも丁寧に指導いただき、特にディスカションにはとても多くの時間を費やしていただきました。

今後の考えているキャリアや、描いている夢を教えてください

リハビリテーション、理学療法におけるエビデンスを積み上げ、多くの患者にとって最適で満足度の高い医療を提供できる、その一助となれるように、研究、臨床ともにコツコツと積み重ねていきたいです。

進学を考えられる学生さんにメッセージをください

ぜひ新たなチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。