【3/14】福田将虎先生(福岡大学)『RNA編集による遺伝子制御原理の理解と応用』

演者:福田将虎 准教授 福岡大学理学部化学科

日時:3月14日(木)17時18時15分

場所:五福キャンパス 理学部A424講義室

参加人数:約40名 

【報告内容】

大学院生命融合科学教育部セミナーとして福田将虎先生(福岡大学理学部化学科准教授)にご講演いただきました。RNA編集は細胞に内在するRNA編集酵素によってDNA上の配列情報がmRNAレベルで書き換えられる現象です。RNA編集酵素を利用し、標的RNAに部位特異的な塩基置換を誘導できるため、人工的な遺伝子制御技術として将来の医療応用も期待されています。ご講演では機能性RNA研究につながる学生時代からのご経歴から紹介され、ヒト生体内で高頻度に行われているA-to-I RNA編集を中心に、RNA編集の基礎的なメカニズムから技術応用までを大学院生にもわかりやすく講演いただきました。さらにRNA編集技術を用いたバイオベンチャー企業の世界的な動向や、福田先生ご自身の研究成果を基盤としたベンチャー設立についてもご紹介いただきました。五福キャンパスでの開催でしたが、高雄教育部長を始めとして杉谷キャンパスからも多数の参加者があり、活発に質疑応答がなされました。
報告者 井川善也教授 先端ナノ・バイオ科学専攻)